カセットテープの修理(リーダーテープが切れた時)2020年06月02日 18:33

以前、「テープが切れた」でご紹介したカセットテープの継方です.
(http://ihope-kameya.asablo.jp/blog/2020/02/19/9215664)
今回は、スプライシング・キットを使わないで、手元にある汎用の道具でやりました.この後も 5 本(A 面、B 面だから 10 箇所)のカセットテープの修理を行いましたが、同様に修理しました.
この様に修理が出来るのは、「リーダーテープ」と「磁気テープ」を繋ぐスプライシングテープの接着部分が劣化して切れた(離れた)場合です.磁気テープの途中で切れてしまった時は、この方法では、もうひと手間掛けないと出来ません.(不可能ではないです).
では、始めます.σ(^ ^) の処では、このメーカーのコレは、必ず切れます.(もう 40 年も経っているのだからしかたのない事かもしれませんが…そして、未だ数本あります…)
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いつもの様にw 分解します.最初に、メンディングテープを切っておきます.
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左の 2 枚を更に 2 つに切ります.その時、片方をもう片方より幅を広くしてください.したの画像では「ア」と「ウ」です.「ア」と「ウ」を最初の固定に使います.
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「イ」と「エ」は、接合部を切断してから、どちらかひとつ使います.「オ」は、切断後のリーダーテープと磁気テープの接合に使います.スプライシングテープの代わりです.
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いつもと同じ処が切れています.
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最初に、リーダーテープと磁気テープをそれぞれ 4センチほどの長さに重ねて、メンディングテープ「ア」と「ウ」を使って、リーダーテープと磁気テープを重ねて固定します.
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貼り終えたら、カッターで両方のメンディングテープの中央辺りをやや斜めに切ります.少し斜めの方が、接合部にメンディングテープを貼り付けるときテープの位置決めがやり易いです.また、定規などを当てて切ると下のテープがズレ難い様です.
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切断したら、リーダーテープと磁気テープがずれない様に、磁気テープ側のリーダーテープを上に軽く折り曲げて、「イ」か「エ」のメンディングテープでリーダーテープの上に貼り付けます.下の図.
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次に、中央の再接合のメンディングテープを貼り付けます.このとき、下の図では、リーダーテープ側の磁気テープを取り除いてありますが、その下の写真の様に、そのままでも作業を続けられます.

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ここまでで、そこには、左側メンディングテープ、右側磁気テープとなっているので、注意しながら、接合面(切断した部分)を合わせて(接合する部分へ戻して)、爪や柔らかいピンセット等で押さえつつ、「オ」のメンディングテープを貼り付けます.両方のテープに出来るだけ均等に、少し斜めになっても構わないので、落ち着いて貼り付けます.

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メンディングテープを貼り付け終わった処が上の画像です.また、断面は下の画像です.
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この後、中央のメンディングテープの部分をテープ幅にトリミング(定規などを当てて切ると切り易いです)して余分なメンディングテープを取り去り、軽く擦って、しっかりと貼り付けてください.
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そして、最初に固定した部分のメンディングテープを取り去る(磁気テープ側は、前に折り曲げて置いたリーダーテープも一緒に取り去る).リーダーテープの方へは、メンディングテープを直接貼り付けてあるので、剥がすときに中止してください.磁気テープの側は、磁気テープに直接メンディングテープが張り付いていないので、軽く剥がせると思います.
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最後に、接合面のメンディングテープだけ残ります.
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で完成しました.
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で、組み立てる訳ですが、このめーかーのこのカセットテープは、反対側のリーダーテープと磁気テープの接合部も切れている筈なので、今修理した面を再生し(聞き)終わったら、もう一方も同様な作業をしなければならないでしょう.
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組み立てるとき、中に入っているシートをみたら、微妙に粉っぽかったので、乾拭きしておきました.
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はい、完成.
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と云う訳で、カセットテープの修理をしましたが、落ち着いてやれば、失敗しないと思います.また、失敗しても、リーダーテープ、磁気テープ共に短くなるだけ(それは困るかもしれない)で再加工出来ます.手順が、頭の中で上手くシミュレーション出来る様になったら実行するようにしましょう.それから、失敗したからと云ってクレームを入れない様に自己責任で作業してください.
どうしても、出来ない.と云う向きには、磁気テープをリールに直接接着する方法もあるみたいですね.


大捜索…2020年02月20日 17:58

結局、19 日の「大捜索…」は、その後があるのでした.調子に乗って「他の音源も在った筈…」と、保管してあるカセットテープの引き出し風の保管箱(Maxell Cassette Cabinet CW-6) を探してみたのだけれど、「無い」.それで、CASSETTE TAPE の一覧があるので、それとキャビネットの中身を確認してみる事に….すると、鉄道とか木遣のお披露目のときの音源だけが、抜けているのに気が付きました.さて、それからは暫し(3 時間位)大騒ぎして探して居ました.結局は、見つける事が出来たのですが、これで、メデタシ、メデタシと云って終わりではないのです.ご案内の様に、この処、ネガフィルムのスキャンをしているのですが、どうも撮影した日付が判らないものが在った(結構沢山)のですが、カセットテープの方は、日付・場所等の記録があり、これとスキャンした画像データと合わせると、日付の判明するものが幾つも出て来ました.やっと、メデタシ、メデタシ です.探して居る途中で、模型用のパーツを見つけてしまいました.何がいけないって.そう云ったものを見つけると、あれやこれやと妄想してしまうので、作業が滞ってしまうのですね. :)

テープが切れた2020年02月19日 18:22

取り敢えず、パソコンのカテゴリに入れちゃいました.
さて、或る演奏会を通しで聞いて、更に、*.MP3 ファイルを再生してみました.ほぼ希望通りだったので、「次のを聞いてみよう」と、カセットデッキで巻き戻そうとした処、テープの端、リーダーテープへ差し掛かろうとしたときに、やにわに、テープカウンターが物凄い勢いで回って、シャットオフ.「ん?」と思ってみると、テープとリーダーテープが離れていました.「え~」とはなったものの、昔、オープンリールテープで何回となくやって居たので、「そう云えば、スプライシング・キットがあった筈…」と、ここから「大捜索 その1」が始まりました.朧げな記憶を頼りに 2 時間近く探して、見つけました.
スプライシング・キット
アカイのスプライシング・キット(\900 がご愛敬)です.中には、スプライシングテープが入っています.
本体
本体は、こんなんです.
ここへテープをセット
中央の部分(赤線)にテープとリーダーテープを重ねて置きます.
各部名称

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両側のテープ押えで、セットしたテープを押さえます.
本体
その後、「CUT」のポジションで、セットしてあるテープとリーダーテープをカットします.次にカッターだけを上にあげて、テープ押えから出ている部分を取り除いて、その継ぎ目になる部分にスプライシングテープを貼り付け、トリマーで、テープの幅に揃えます.それで、出来上がり.本当は、このスプライシング・キットはオープンリール用なので、トリマーを使う処が 2 度あります.テープの切れたカセットテープは次々に発見しているので、次回は、カセットテープの分解から、実際にテープを切り継ぎする処等を全てお見せしましょう.
継後

継後
一寸だけ、継ぎ目をお見せしておきます.本当は、スプライシングテープを貼るのは、ヘッドに当たらない面でしたね.:)

大捜索…2020年02月19日 18:02

スキャナによる画像のデータ化を進めて来ていて、やれやれ此処で一段落ついた様な状態になって来ましたので、さてさて、次は、「音源とか」についてのデジタル化を進めていくので、試しにと、かつて録音した音源を聞き直してみたり、試しに録音したりしていました.某女子短大の「定期演奏会」と云うラベルの録音(カセットテープ)に目が行ったので、試しに、パソコンへ録音してみました.また、別のソフトでも録音してみました.まぁそれなりと云うか、再生機器もそこそこなのか、ちゃんと聞けました.「おぉ素晴らしい」.
ONKYO SE-U55SXⅡ
今使っているパソコンのオーディオ出力は、ONKYO の SE-U55SXⅡ、これをパソコンからの入出力に使ってスピーカーは、BOSE の COMPANION 2 Series Ⅲ を使っています.ソフトウェアは、 ONKYO の SE-U55 について来た「DigiSound6 L.E.」と もうひとつはパッケージ単体で買った「 SoundForge Audio Studio (SONY)」をインストールしてみました.”音”の加工・編集ソフトは、例えば、無音部分が在ったり、酷いノイズが在ったりしたときの除去用です.実際に編集(という程のものでもないんですが)してみました.画面に表示している時間軸を自由に拡大・縮小可能なので、思ったところで無音部分を削除することが出来ました.「〇宮女子短大合唱部ってこんなに上手いというか、魅力的だなぁ、〇山女学園大学より上手いかもしれない…」(個人の感想です (^^)あくまで) と思ったりしました.
それで、これからは、「音源」の方もじゃんじゃん取り込んで行きます.:)

テープレコーダーをレストア2020年01月26日 13:33

テープレコーダーをレストアしてみました.カセットテープに録音・再生するタイプのコレです.語学ラジオ番組の再生とか講演会の再生やテープ起こしに使って居た様な記憶があります.
TC-1100B
TC-1100B (最後の "B" は、"BLACK" の "B" の様です.手を入れたのは、バッテリーの液漏れ、内部のホコリ(特に駆動部分、回転部分です).ベルトも調整可能な部分は手を入れておきました.本当は、交換した方が良いのですけどね.画像は、再度組み立ててからカセットテープを再生してみている処です.立派に再生しています.これ、1975 年 (昭和 50 年)の 2 月と云う事ですから、おぉ、45 年も経っているのですか….そこそこワウフラはありますが、十分に聴ける状態です.で、手元に在った古いカセットテープを再生しつつパソコンに向かっています.ながらパソコン.:)
暫く使ってみているのですが、電池では、なかなかに使い辛いです.そこで、AC アダプタを使おうと云う事になって、6 V 出力の手近なアダプタを探してみましたが、どれも、5 V, 12 V ばかり、しかも、TC-1100B は、センターマイナスだったので、早速ネットで注文しました.届いたのは、ごく普通のものですが、それに付いていたアダプタがこれ.
ACアダプタのアダプタ
使ったのは、一番左の通称 5.5 × 2.5 と云うタイプの様です.ところで、この余ったプラグは如何した物でしょうか……

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